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私立歯学部の学校推薦型選抜、こうすれば合格できる!!

この記事の目次

     

    1.学校推薦型選抜とは?

     

     

    学校推薦型選抜は、学校からの推薦を得て出願する制度で、「指定校制」と「公募制」に分かれます。多くの私立歯学部では公募制を採用しており、校内選考をクリアすることが最初の関門です。自分の高校では、「どういう基準で推薦者を選ぶのか」、を早めに知っておいてください。

    私立歯学部の学校推薦型選抜(推薦入試)では、卒業後に歯科医師国家試験が待ち受けている歯学部の入学者を選抜する試験ですから、他学部の推薦入試とは異なり学力試験の比重が高くなります。たとえ指定校推薦であっても、「ほぼ全員合格」とはなりませんので、学力を含めたしっかりとした準備は欠かせません。

     

     

    2.合格のカギ①:内申点と評定平均

     

     

    推薦出願にあたって評定平均(GPA)は非常に大切です。出願条件に評定平均での制限を設けている大学もあり、そういった大学では評定平均が足りなければ出願することすら出来ません。

     

    ただ、私立歯学部推薦では評定平均での制限を設けていない大学の方が多くなります。だからと言って、高校の成績に無頓着では歯学部合格は遠のきます。
    高校の成績が良くないと面接で「成績良くないけど、どうしちゃったの?」と聞かれます。当然、面接官の印象は悪くなってしまいますので、私立歯学部の推薦入試を考えているのであれば、1年生のうちから高校の勉強も手を抜かないようにしてください。

     

     

    3.合格のカギ②:志望理由書で差をつける

     

     

    「なぜ歯科医師になりたいのか」と「なぜこの大学なのか」を自分の経験や価値観に基づいて具体的に書くことが、合格への近道です。
    ありきたりな言葉よりも、自分だけのストーリーや思いを伝えることが大切。大学の特徴(研究内容、理念、地域医療への関わりなど)にも触れれば説得力が増します。
    この志望理由者は受験生と大学の最初の接点となります。志望理由書を読んだ歯学部教員が「この受験生は本気で歯科医師を目指している。そして、うちの大学のこともよく理解している。この受験生は入学後、他の学生の模範となるくらい頑張ってくれそうだ」と感じるような志望理由書を書き上げてください。
    どう書いていいのか分からなければ、オンライン個別指導メルオンのような歯学部受験に詳しい予備校に相談してみるといいでしょう。

     

     

    4.合格のカギ③:面接対策は「誠実さ」と「自分の言葉」

     

     

    面接では、以下のような質問がよくあります
    ・ 歯科医師を志したきっかけ、理由は?
    ・ チーム医療における歯科医の役割は?
    ・ 将来どのような歯科医になりたいか?
    ・ 自分は歯科医師に向いているか?
    ・ あなたの長所・短所は?
    ・ 高校生活で頑張ったことは?
    ・ なぜ、この大学なのか?
    ・ 入学後、どのような学生生活を送りたいか?

    面接では「模範解答」よりも自分の考えを自分の言葉で語ることが大切です。受験生と面接官は、初めて会う人同士です。「初めて会う人に自分のことを理解してもらうためには、どう言ったらいいのか」を考えて下さい。
    面接は合否に大きく影響します。「歯学部はどういう答えを期待しているのか」を分かっている人に指導してもらうのがベストです。「歯学部の面接は何のためにある?」と聞いたときに「将来、よき歯科医師になるかどうかを見極めるため」と答えるような面接指導者では非常に不安です。

     

     

    5.合格のカギ④:小論文は「医療人としての視点」

     

     

    小論文では、次のようなテーマがよく出ます
    ・ 高齢化と歯科医療
    ・ 口腔ケアと全身の健康
    ・ 患者との歯科医師の信頼関係
    ・ 医療人(歯科医師)に必要な資質

    ほとんどの大学では「歯科」に関するテーマが問われます。単なる意見ではなく、医療人としての視点・倫理観・患者目線を意識することが大切です。普段から医療や歯科に関する新聞記事・医療系ニュースに目を通しておくと、より深い内容が書けるようになります。
    歯学部の小論文対策として忘れてはいけないことは、「書いたら必ず第三者に見てもらう」ことです。書いた本人は、「よく書けた」と思うものですが、評価するのは第三者です。必ず第三者に見てもらってください。

     

     

    6.学校選びで考えるべきポイント

     

     

    私立歯学部推薦入試で受験校を選ぶ際には、以下の点に注目しましょう

    ・ 評定平均などの出願条件
    ・ 教育内容や理念(実習重視、研究重視など)
    ・ 国家試験合格率、進級率
    ・ 学費や奨学金制度
    ・ 立地や通学環境
    ・ おおよその入試難易度
    ・ 試験科目と試験内容
    ・ 募集人員と入試結果

    歯学部推薦での合格を目指して受験するわけですから、合格の可能性も考えるべきです。ただ、推薦入試の後には一般選抜もありますので、強気の出願でもいいと思います。

     

     

    7.専願制か併願可かを確認しよう

     

     

    ・ 専願制(合格したら入学を約束):昭和医科大学歯学部、東京歯科大学など
    ・ 併願可(合格しても他の入試が受けられる):朝日大学歯学部、大阪歯科大学

    併願可の推薦入試を活用すれば、「合格の保険」を持ちながら一般入試にも挑めるため、受験プランに柔軟性が出ます。また、大阪歯科大学と東京歯科大学の両方の推薦入試を受けることが出来るなど、複数校の学校推薦型選抜を受験することが出来ます。実際にメルオン生でも毎年のように「東京歯科大学と大阪歯科大学、両方の推薦に合格」」する生徒がいます。この場合、専願制の東京歯科大学に進学することになります。

     

     

    8.過去問対策の重要性と、非公表校への対応法

     

     

    ▽ 小論文・面接の過去問
    小論文や面接の傾向を知ることはとても重要です。毎年、同じような問題、質問が出される大学は多く、過去問を知っているかどうかで差がつくことは当然とも言えます。

     

    ▽ 過去問が公表されている大学の例
    ・ 昭和医科大学歯学部(HPに掲載)
    ・ 大阪歯科大学(ただし1年分のみ)

     

    ▽ 公表されていない大学(例)
    ・ 東京歯科大学
    ・ 日本歯科大学(生命歯学部、新潟生命歯学部)

    これらの大学は、推薦入試の過去問(特に学力試験や小論文)を一切公表していません。

     

    ▶ 非公表校への対処法①:出題傾向の「想定」を立てる
    東京歯科大学や日本歯科大学の推薦など、私立歯学部の学校推薦型選抜では基本的な問題が出題される傾向があります。
    ・ 教科書レベルの知識を確実に
    ・ 教科書の章末問題、定期テストレベルの問題を繰り返す
    ・ 『リードα』『重要問題集(基礎〜標準)』レベルが目安

     

    ▶ 非公表校への対処法②:出題形式を調べる
    受験体験記・予備校サイト・学校の進路資料で、過去に受験した人の証言を探すと、
    ・ 出題形式(選択式か記述式か)
    ・ 科目の難易度(教科書〜共通テストレベル)
    ・ 面接の雰囲気(個別か集団か)

    といった情報が得られることがありますが、最も確実なのはメルオンのような私立歯学部ジ受験に詳しい予備校に聞くことです。こういった予備校ではこれまでに受験した生徒達からの報告をたくさん持っていますので、ほとんど完璧に過去問を把握しています。上手く利用する事が出来れば、かなり有利になります。
    東京歯科大学推薦の数学のように、一般選抜の数学とは傾向が全く異なる大学でも的確な推薦対策を進めることが出来ます。

     

    ▶ 非公表校への対処法③:汎用的な医療小論文対策を徹底

    小論文が出る場合、私立歯学部全体として出題傾向は似通っており、特に以下のような歯科に関するテーマで練習をしておくと安心です:
    ・ 高齢社会における歯科医師の役割
    ・ 歯科医療と地域連携
    ・ 医療人(歯科医師)に求められる資質とは何か
    一般選抜で出題された小論文過去問を使って、書く練習を積んでおきましょう。

     

     

    9.推薦枠と実際の合格者数:実は「多めに合格」が多い?

     

     

    推薦募集人員が「20名」となっていても、実際はそれより多く合格者が出ることが私立歯学部推薦では一般的です。
    2024年度の入試結果を見てみると
    ・ 東京歯科大学      募集約50名 → 合格58名(2023年度 64名)
    ・ 日本歯科大学・東京  募集約40名 → 合格71名
    ・ 大阪歯科大学      募集約45名 → 合格51名(2023年度 57名)私立歯学部の学校推薦型選抜では、「優秀な受験生は募集人員を超えても取る」ということを表しています。私立歯学部受験では、「推薦が本番入試」と言える状況です。
    募集人員は、それほど気にする必要はありません。「自分自身がどれだけ、受験校の推薦入試で高い評価を得られるか。そのために何をすべきか」に集中してください。

     

     

    10.偏差値ランキングは気にしすぎなくていい

     

     

    河合塾や駿台予備学校などが「歯学部偏差値ランキング」を発表していますが、これらは一般選抜の偏差値です。
    推薦入試はまったく別の私立歯学部入試で、一般選抜とは試験内容が異なります。
    例えば日本歯科大学一般選抜では英語、数学または国語、理科1科目ですが、推薦入試では英語小テストのみになります。数学も理科も出題されません。昭和医科大学歯学部一般の理科は例えば生物なら「生物」ですが推薦では「生物基礎」になります。愛知学院大学歯学部の推薦入試では学力試験は無く、小論文と面接のみになります。このように、私立歯学部受験では一般選抜と学校推薦型選抜では試験内容が異なりますので、いわゆる「歯学部の偏差値ランキング」をそれほど気にする必要はありません。

    「この大学は偏差値が高いから無理そう…」と不安になる必要はまったくありません。
    むしろ、**推薦でしか狙えない大学がある!**とも言えます。

     

     

    11.おわりに:推薦入試は「誠意」と「準備力」

     

     

    私立歯学部の学校推薦型選抜は、17歯学部全てで行われていて、私立歯学部志望者のほとんどが受ける歯学部入試です。歯学部受験では、まさに「推薦入試が本番入試」と言えます。
    せっかくのチャンスを生かすために、たとえ過去問が無くても歯学部受験に強いメルオンのような予備校を上手く利用して、的確な準備を進めて下さい。学力試験は「志望校の試験で出された問題で、合格点を取れればOK」です。満点は必要ありません。「出る問題に絞って勉強を進める」ことが大切です。
    私立歯学部志望者は往々にして必要以上のことまでやろうとしています。これは、「どこまでやればいいのか」が分かっていないために起こります。指導する側も「どこまで教えればいいのか」が分かっていないことが多くあります。

    受験勉強に使える時間は限られた時間しかありません。歯学部合格に必要の無いことまでやっている時間はありません。「歯学部の志望校で合格するためには、何をどのくらいやればいいのか」を考えて準備を進めて下さい。

    ・ 評定平均は、日々の努力の結果
    ・ 志望理由書は、将来への決意の表れ
    ・ 面接は、人柄と誠実さ、本気度を伝える場
    ・ 小論文は、思考の深さを問われる舞台

    学力試験以外も、一つひとつ丁寧に準備を重ねれば、合格の可能性は確実に高まります。
    過去問がなくても、対策の方向性はあります。あとは**「調べて、考えて、準備して、行動する」だけ**。この努力は、将来の歯科医師としての土台にもつながります。推薦入試というチャンスを、ぜひ最大限に活かしてください!

     

    ご希望があれば、大学別の小論文対策例・模擬面接質問集・出願書類の添削例などもご用意します。お気軽にどうぞ!