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奥羽大学歯学部の偏差値は?求める人物像から入試対策まで歯学部受験のプロが解説

この記事の目次

     

    奥羽大学には歯学部と薬学部がありますが、昭和47年(1972年)に東北歯科大学として開学し、平成元年(1989年)に奥羽大学に名称変更しました。
    奥羽大学歯学部の入試で合格を得るための方法をお伝えします。

     

    1.奥羽大学歯学部に関する基本情報

     

    1-1.奥羽大学歯学部の概要

     

    奥羽大学は福島県郡山市にあります。昭和47年(1972年)に開学した時の校名からも、キャンパスを見ても歯学部が中心であることが分かります。
    奥羽大学と名称を変更した後、文学部を設置しましたが、平成16年(2004年)に文学部の募集を停止し、平成17年(2005年)に薬学部を開設しました。
    奥羽大学が掲げる建学の理念は「高度な専門知識と技術を備えた人間性豊かな人材を育成する」です。

     

     

    1-2.奥羽大学歯学部が望む学生像とは?

     

    奥羽大学歯学部のアドミッションポリシーは、下記の通りです。

     

    【求める人物像】
    1.国民の健康の保持・増進に役立ちたいという志を持っている。
    2.生命を尊重し他者を思いやる心を持っている。
    3.地域医療を支える意識を持っている
    4.歯科医師という職業に魅力を感じ、その仕事に携わりたいという強い希望と意欲を持っている。
    5.歯科医師として、生涯にわたって自己研鑽を続けるための強い意志を持っている。

     

    【入学前に身に付けていることが望まれる知識など】
    1.入学後の学修に必要な基礎学力(国語、英語、数学、理科)を有している。

    2.高等学校までの理科3科目(物理、化学、生物)の中で1科目以上について、その内容を身に付けている。
    3.基本的なコミュニケーション能力を発揮するための基礎的な知識・態度を有している。

     

    また、奥羽大学歯学部は入試種別ごとにアドミッションポリシーを定めています。詳細は募集要項を確認してください。

     

     

    1-3.奥羽大学歯学部の偏差値

     

    河合塾、駿台予備学校、ベネッセ(進研模試)の歯学部偏差値ランキングを見ると奥羽大学歯学部の偏差値はこのようになっています。

     
      河合塾 駿台 ベネッセ
    東京歯科大学 55.0 50 65
    日本大学 55.0 46 60
    昭和大学 52.5 49 65
    大阪歯科大学 50.0 49 57
    日本歯科大学 47.5 47 61
    奥羽大学歯学部 35.0 43 45

     

    奥羽大学歯学部の偏差値ランキングは河合塾では35.0と低いのですが、少し前は「BF(ボーダーフリー)」だったので、少し上がったことになります。
    駿台、ベネッセではそれほど低くありませんが、上位校に比べると明らかに低いと言えるでしょう。

     

    自身が受験した模試に合わせてランキング表を確認してください。例えば、進研模試の偏差値を河合塾のランキング表で確認してはいけません。
    また、「偏差値ランキング」は一般選抜を対象としていますので、その他の選抜方法の難易度とは異なりますから、安易に「偏差値が低い大学」と決めつけてはいけません
    特に、河合塾の偏差値はⅠ期Ⅱ期Ⅲ期と3回設定されている一般選抜の内Ⅰ期Ⅱ期についてのものなので、Ⅲ期を受験する場合は注意してください。

     

    また、奥羽大学歯学部は一般選抜以外に、総合型選抜、学校推薦型選抜など多様な方式の入試を実施しています。
    ここでは一般選抜と特待生選抜、編入学試験について記載しますが、それ以外の入試方式で受験する場合は募集要項を確認して準備をしてください。
    そのためにも、奥羽大学歯学部の入試方式を熟知している人あるいは塾・予備校に相談することが重要です。

     
     
     

    2. 奥羽大学歯学部の入試

    2-1.一般選抜

     

    一期二期三期の3回あり、試験科目は3回とも同じ、募集人員は一期20名、二期10名、三期5です。
    試験科目は「英語」「数学・理科(「数学(Ⅰ・Ⅱ・A)」「 物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「 生物基礎・生物」から1科目選択)」「面接」です。
     

    2-2.特待生選抜

     

    奥羽大学歯学部には授業料全額免除の特待生制度があり、選抜は一般選抜とは別に行われます
    一般選抜と同じく一期二期三期の3回あり、試験科目は3回とも同じ、試験日は一般選抜と同じです。募集人員は一期20名、二期5名、三期5名です。

     

    試験科目は「英語」「数学(Ⅰ・Ⅱ・A)」「理科(「物理基礎・物理」「化学基礎・化学 」「生物基礎・生物」から1科目選択)」「面接」です。
    選抜基準は入学試験の取得点数が80点以上で、毎年の進級試験の取得点数が80点以上で6年次まで継続できます。

     

    2-3.編入学試験

     

    奥羽大学歯学部で特徴的な入試制度に編入学試験があります。
    「2年次編入」「3年次・4年次編入」があり、出願資格として2年次編入は「大学に2年以上在学し、62単位以上を修得」「歯学部又は薬学部並びに医学部に1年以上在学し、第1学年の所定の単位を修得」が、3年次・4年次編入は「歯科大学又は歯学部に3年以上在学し、当該学年所定の単位を修得」があります。
    その他の条件については募集要項を確認してください。

     

     

    3.奥羽大学歯学部受験のポイント

     

    3-1.学力試験対策

     

    奥羽大学歯学部の学科試験は、歯学部入試では標準的な「英語」「数学」「理科」から2科目ないし3科目です。ですから特に奥羽大学用の対策をする必要なはいでしょう。
    しかし、「出願すれば全員合格するレベル」ではありませんから、油断せず勉強しましょう
    そして、選抜方式によって試験内容が違いますから、出願するなら事前にしっかり確認しておきましょう。

     

    3-2.小論文対策

     

    奥羽大学歯学部の入試で小論文が課されるのは「総合型選抜」「同窓特別選抜」「学校推薦型選抜」「社会人特別入学」「編入学試験」です。
    このうち、編入学試験以外では学力試験が課されません。小論文は指定字数をしっかり書き切ることが大前提ですが、小論文と面接で合否が判定される試験ではそれだけではいけません。たとえ字数が稼げたとしても、内容が評価されなければ合格には至らないでしょう。
    歯学部で求められる小論文、合格が得られる小論文が書けるよう対策することが重要です。

     

     

    3-3.奥羽大学歯学部受験のまとめ

     

    奥羽大学歯学部を受験するのは奥羽大学歯学部を第一志望とする人だけではなく、上位校合格を目指す上でいわゆる「すべり止め」として受験する人が多いのは確かでしょう。そのことは大学も認識していると思います。
    とはいえ、歯学部は歯科医師国家試験合格を目標にしますから、入学者は誰でもいいというわけにはいきません。
    奥羽大学歯学部には「特待生選抜」「編入学試験」という特徴的な入試制度がありますが、これは優秀な学生に入学してほしい、あるいは何らかの事情で在籍を断念した人に再チャレンジしてほしいという大学からのメッセージの表れでしょう。
    ということは、合格を得たいなら合格に適う人材であることを入試で証明する必要があります。そのための努力を惜しまないでください。