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この記事の目次

    1.私立医学部偏差値ランキング 2025年度

     

    2025年度私立医学部入試に向けての「私立医学部偏差値ランキング」を河合塾、駿台予備学校、ベネッセがそれぞれ発表しました。
    河合塾、駿台予備学校、ベネッセの「医学部偏差値ランキング」を比べてみましょう。

     

    2025年度入試に向けた「私立医学部の偏差値ランキング」は下記のようになります。

     

    私立医学部偏差値ランキング 2025年度

     

    大学

    ベネッセ 河合塾

    駿台

    慶應義塾 78 72.5 69
    自治医科 77 67.5 64
    東京慈恵会 76 70.0 67
    国際医療福祉 75 67.5 63
    順天堂 75 70.0 64
    日本医科 75 70.0 65
    昭和 74 67.5 62
    東邦 74 67.5 61
    愛知医科 74 62.5 59
    大阪医科薬科 74 67.5 64
    関西医科 74 70.0 64
    近畿 74 65.0 61
    岩手医科 73 62.5 57
    東北医科薬科 73 65.0 59
    獨協医科 73 62.5 56
    埼玉医科 73 62.5 56
    帝京 73 65.0 59
    北里 73 62.5 57
    杏林 73 65.0 59
    東京医科  73  67.5  61 
    東京女子医科 73  62.5  57 
    日本  73  65.0  57 
    東海  73  65.0  59 
     聖マリアンナ 73  62.5  57 
    金沢医科  73  62.5  57 
    藤田医科  73  65.0  60 
    兵庫医科  73  62.5  61 
    産業医科  73  67.5  61 
    久留米  73  65.0  58 
    福岡  73  62.5  57 
    川崎医科  71  60.0  56 

     

     

    2.私立医学部で2番目に難しい大学

     

    私立医学部で一番難しい大学は、河合塾も駿台予備校もベネッセも、慶應義塾大学医学部としています。しかし、「私立医学部で慶應義塾大学医学部に次ぐ難関校」は、それぞれ違いが出てきます。
    河合塾は「慶応の次に難しい医学部は東京慈恵会医科大学、日本医科大学、順天堂大学医学部、関西医科大学の4校」としていて、ボーダーライン偏差値は「70.0」としています。駿台予備学校は「慶応に次いで難しいのは、東京慈恵会医科大学」として、偏差値は慶應義塾大学医学部の69に次ぐ、67としています。ベネッセは「私立医学部で2番目に難しいのは偏差値77の自治医科大学」としています。

     

    河合塾の「医学部の偏差値」は、合格可能性50%の偏差値を示しています。これに対して駿台予備学校とベネッセの「医学部の偏差値」は、合格可能性60%の偏差値を表しています。また、河合塾の偏差値は2.5刻みとなっていますが駿台予備学校とベネッセの偏差値は1刻みで表しています。
    偏差値を1刻みにしている駿台予備学校の医学部偏差値ランキングでは「東京慈恵会医科大学67,日本医科大学65,順天堂大学医学部64」となっています。河合塾は「偏差値は同じ」としている、東京慈恵会医科大学と順天堂大学医学部では偏差値に3の差があります。

     

     

    3.愛知県の医学部、関西の医学部の偏差値

     

    同じ愛知県の愛知医科大学と藤田医科大学の偏差値を見てみると、ここでも違いがあります。河合塾と駿台予備学校は「藤田医科大学の方が難しい」としていますがベネッセは「愛知医科大学の方が難しい」としています。

     

    関西の私立医学部を見てみると河合塾の偏差値では、関西医科大学、大阪医科薬科大学医学部、近畿大学医学部、兵庫医科大学の順になっていて、河合塾は「関西医科大学の方が大阪医科薬科大学医学部より難しい」としています。これに対して駿台予備学校は「関西医科大学と大阪医科薬科大学医学部の難易度は同じ」としています。
    一方、ベネッセは「関西医科大学、大阪医科薬科大学医学部、近畿大学医学部は同じ難易度、偏差値」として、近畿大学医学部の扱いが異なります。

     

     

    4.杏林大学、久留米大学、福岡大学の医学部偏差値

     

    九州の久留米大学医学部と福岡大学医学部、そして杏林大学医学部の偏差値を見てみると、違いが見えます。
    河合塾の「医学部偏差値ランキング」では、「杏林大学65.0、久留米大学医学部65.0、福岡大学医学部62.5となっており、杏林大学と久留米大学は同じ難易度、福岡大学はワンランク下」としています。
    駿台予備学校の「医学部の偏差値ランキング」によれば、それぞれの偏差値は「杏林大学59.久留米大学58,福岡大学57となっており、3大学医学部の難易度に差がついています。
    ベネッセの「医学部の偏差値ランキング」を見ると、杏林大学医学部も久留米大学医学部も福岡大学医学部も「偏差値は73」、とされており「3大学は同じ難易度」としています。

     

     

    5.私立医学部で一番易しい大学

     

    「私立医学部で一番易しい医学部」ですが、これまでは河合塾も駿台予備学校もベネッセも共通して「私立医学部で一番易しいのは川崎医科大学」としてきました。
    しかし、2025年度入試用の「私立医学部偏差値ランキング」を見ると、「川崎医科大学が一番易しい」という点は同じなのですが、駿台予備学校は「私立医学部で一番易しい大学は川崎医科大学と埼玉医科大学、獨協医科大学」としました。「3校の偏差値は56で同じ」としています。

     

    このように、一口に「医学部の偏差値ランキング」と言っても、同じ見解の部分も多いのですが、見解が3者で異なる部分もあります。
    医学部受験に向けて受験生や保護者の方は「偏差値」は非常に気になると思います。しかし、これまで見てきたように偏差値は絶対的なものではありません。
    私立医学部の難易度を知るために「医学部の偏差値ランキング」を見ると思いますが、一つの偏差値ランキングだけを見るのではなく、複数の「医学部偏差値ランキング」を見て、自分なりの判断をしてください。