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福岡歯科大学の偏差値は?求める人物像から入試対策まで歯学部受験のプロが解説

この記事の目次

     

    福岡歯科大学は、昭和48年(1973年)に開学しました。福岡歯科大学の入試で合格するための方法をお伝えします。

     

    1.福岡歯科大学に関する基本情報

     

    1-1.福岡歯科大学の概要

     

    福岡歯科大学は1973年に開学した九州唯一の私立歯学部で、特に九州の歯学部志望者に人気があります。

     

    建学の精神は、
    「教育基本法及び学校教育法に基づき、歯学に関する専門の学術を教授研究し、教養と良識を備えた有能な歯科医師を育成することを目的とし、社会福祉に貢献すると共に歯科医学の進展に寄与することを使命とする。」
    です。

     

     

    1-2.福岡歯科大学が望む学生像とは?

     

    福岡歯科大学のアドミッションポリシーは次の通りです。

     

    福岡歯科大学では、「口腔の健康を通して全身の健康を守る」歯科医師の養成を目指して、従来の歯学に一般医学・福祉の要素を取り入れた、より総合的な口腔医学教育を実践しています。また、より幅広い知識、より高度なスキル、そして豊かな教養と人間性を備えた口腔医学のスペシャリストを育成すべく、「教養教育」「基礎医学教育」「専門教育」を3つの柱とした独自のカリキュラムを構築し、実習重視の授業体制によって、本学ならではの6年間一貫教育を実現しています。この本学での教育を通じて修得した歯学および医学知識を駆使し、医科と連携して患者中心の医療を推進することで、人々の健康をトータルサポートできる歯科医師を養成します。
    このような歯科医師養成を実現するため、福岡歯科大学では以下のような資質・能力・意欲をもつ学生を受け入れます。

     

    1.入学目的が明確で、生命に対する適切な倫理観を持ち、入学後も生涯にわたり自己学習を継続する意欲と情熱を有している。
      <関心・意欲・態度>

     

    2.柔軟性と協調性を有し、周囲の人と良好な関係を保つことができる基本的なコミュニケーション力を有している。
      <技能、思考・判断・表現>

     

    3.基礎学力が体系的に身についており、大学入学後の学習に必要な学力を有している。
      <知識・理解、技能、思考・判断・表現>

     

    4.旺盛な知的好奇心と探究心を持ち、自ら問題を発見し、解決に取り組むことができる資質を有している。
      <思考・断・表現、関心・意欲・態度>

     

    5.地域・社会への貢献を志し、奉仕する使命感を有している。
      <関心・意欲・態度>

     

    6.医療を通じて国際活動行う意欲を有している。
      <関心・意欲・態度>

     

    福岡歯科大学では、複数の受験機会と選抜方法を提供することで、幅広く人材を受け入れています。

     

    このうち、受験生が特に重視してほしいのは、1の「入学目的が明確」、2の「周囲の人と良好な関係を保つことができる」、3の「基礎学力」です。
    面接では、これらが問われます。

     

     

    1-3.福岡歯科大学の偏差値

     

    河合塾、駿台予備学校、ベネッセ(進研模試)の歯学部偏差値ランキングを見ると、福岡歯科大学の偏差値はこのようになっています。

     
      河合塾 駿台 ベネッセ
    東京歯科大学 55.0 50 65
    日本大学 55.0 46 60
    昭和大学 52.5 49 65
    大阪歯科大学 50.0 49 57
    日本歯科大学 47.5 47 61
    福岡歯科大学 BF 43 50

     

    河合塾ではボーダーフリーとなっていますが、ベネッセでは50(受験者平均)です。そして令和6年度の選抜結果を見ると、総受験者数は総募集人員の2倍を超えています。
    ボーダーフリーだからといって「誰でも合格する」わけではないことを理解しておくことが大切です。

     
     
     

    2.2. 福岡歯科大学の入試

     

    福岡歯科大学は一般選抜以外に、多様な方式の入試を実施しています。
    ここでは「一般選抜」「総合型選抜」「共通テスト利用選抜」について述べますが、そのほかの方式については要項をよく確認してください。
    そして出願、受験する場合は自分の受験の仕方に合わせて最適な方式を選んでください。そのためにも、入試方式を熟知している人のアドバイスを求めることが重要です。

     

    2-1.一般選抜

     

    福岡歯科大学の一般選抜入試はA日程とB日程の2回行われ、募集人員は合計で約60名です。
    試験科目は「英語」「数学(Ⅰ・A・Ⅱ・B)」「理科(物理・化学・生物から1科目選択)」「面接」です。
     

    2-2.総合型選抜

     

    福岡歯科大学の総合選抜は3回実施され、1期のみ専願制です。
    募集人員は1期2期3期の順に5名、5名、3名で、試験科目は3回とも「基礎学力テスト(英語・数学・理科)」「小論文」「面接」です。

     

    2-3.共通テスト利用選抜

     

    総合型選抜と同じく3回実施され、募集人員も5名、5名、3名と同じです。
    共通テストの試験科目は「英語」「国語・数学(「国語:近代以降」「数Ⅰ・A」「数Ⅱ・B」から1科目選択)」「理科(「①」「物理」「化学」「生物」から1科目選択)」「面接」です。

     

     

    3.福岡歯科大学受験のポイント

     

    3-1.学力試験対策

     

    試験科目が歯学部では一般的な英語、数学、理科なので、対策・準備はしやすいでしょう。

     

    3-2.小論文対策

     

    小論文は総合型選抜と学校推薦型選抜で実施されます。
    内容は課題文型で、字数設定は600字です。課題文はさほど難しいものではありませんが600字という字数と出題内容を考えると、作文や雑文ではなく「小論文」を書くための相応の対策は必要でしょう。

     

     

    3-3.福岡歯科大学受験のまとめ

     

    福岡歯科大学は九州で唯一の私立歯科大学で、福岡歯科大学歯学部の募集人員は国公立大学を含めた九州全体の歯学部の募集人員の3割を下回っていますが、そもそも西日本の国公立大学歯学部の定員が私立に比べて圧倒的に多く、近畿以西では私立は他に大阪歯科大学しかないことを考えると、私立の歯学部が東日本、中部東海に偏っていることを考慮しても福岡歯科大学はもう少し注目されても良いような気がします。