医学部・歯学部News

合格請負人田尻が大学ごとの入試対策から最新の私立医学部・歯学部の動向までを日々配信中

この記事の目次

     

    総合型選抜(AO入試)と学校推薦型選抜(推薦入試)検討時の注意点

     

     

    私立歯学部受験を目指して、受験生の皆さんは日々頑張っていると思います。
    私立歯学部受験では一般選抜の前に、総合型選抜(AO入試)や学校推薦型選抜(推薦入試)の受験を考える人が多くなります。

     

    私立歯学部の総合型選抜や学校推薦型選抜の多くは、「合格したら必ず入学する」という条件のついた専願制です。
    専願制ですから、合格した場合喜んで入学できる歯学部を受験することが基本となります。

     

    このことを考えて私立歯学部の受験校を決めなければなりません。

     

    私立歯学部受験で、受験生の人気を集める歯学部は東京歯科大学、昭和大学歯学部、日本歯科大学生命歯学部、日本大学歯学部、大阪歯科大学となります。
    このうち、総合型選抜を実施しているのは昭和大学歯学部です。
    昭和大学歯学部総合型選抜の受験を考える受験生も多いと思いますが、ここで一つ問題があります。

     

    高校が「総合型選抜と学校推薦型選抜の、どちらか一つの受験しか認めない」という場合があります。

     

    文部科学省は、「大学入試の総合型選抜を10月から、学校推薦型選抜は11月から」としています。
    私立歯学部入試の日程もそうなっています。

     

    昭和大学歯学部の総合型選抜は10月28日(土)に試験が行われ、11月1日(水)に合格発表が行われます。
    専願制であっても、「昭和大学歯学部総合型選抜に合格した場合は学校推薦型選抜を受けない。万一不合格だった場合に備えて、昭和大学や他大学歯学部の学校推薦型選抜にも出願しておく」ということは、理屈の上では可能です。

     

    「11月1日発表の昭和AOがダメだったら、11月19日の東京歯科の推薦を受ける」ということは何も問題は無いのですが、高校によっては「AOと推薦は、どちらかだけ」とする高校もあります。

     

    私立歯学部の総合型選抜(AO入試)と学校推薦型選抜(推薦入試)の両方を受けたいと考えている受験生は、事前に高校に「推薦とAOの両方の受験は可能か?」を確認するようにして下さい。

     

     

    学校推薦型選抜の押さえておくべき変更点

     

    さて、多くの歯学部受験生が受ける歯学部の学校推薦型選抜ですが注意すべき変更点がいくつかあります。

     

    昨年の私立歯学部推薦入試で100名以上の志願者を集めたのは、109名の大阪歯科大学と102名の東京歯科大学の2校だけでした。
    この2校の学校推薦型選抜に注意すべきことがあります。

     

    大阪歯科大学の学校推薦型選抜(推薦入試)は、昨年から専願制ではなくなりました。
    ですから例えば、大阪歯科大学と東京歯科大学の両方の大学の歯学部推薦入試を受けることが可能です。
    東京歯科大学の推薦入試に合格した場合は、必ず東京歯科大学に入学しなければなりませんが、「それでいい」という受験生は東京歯科大学などの歯学部推薦入試を大阪歯科大学推薦と併願することが出来ます。

     

    昨年、山口県のメルオン生が東京歯科大学と大阪歯科大学の両方の推薦入試に合格して、東京歯科大学に進学しました。

     

    私立歯学部入試の変更は、変更初年度には気が付かない受験生も少なくないのですが、2年目からは誰もが認識するようになります。
    つまり、専願制が外れて2年目の今年は、「大阪歯科大学推薦は併願が出来る」ということが受験生に浸透します。
    その結果、志願者数の増加が予想されます。
    大阪歯科大学の方と話したときも「推薦の志願者は増えると考えている」と話していました。

     

    東京歯科大学の推薦入試では数学の試験範囲が変更になり、数学1の「データの分析」が試験範囲に加えられました。
    英語の「整序問題」も変化がありそうです。
    東京歯科大学の学校推薦型選抜を受験するのであれば、こういった変化を意識して準備を進めてください。

     

    もう1校、日本医科大学新潟生命歯学部も志願者が増えるかもしれません。
    新潟生命歯学部では学費の大幅引下げを発表しました。
    これまで日本歯科大学新潟生命歯学部の6年間の学費は3138万円でしたが、一気に1000万円以上引下げ2100万円としました。
    この学費改定で日本歯科大学新潟生命歯学部の6年間の学費は、私立歯学部で3番目に負担の少ない学費となりました。

     

    日本歯科大学新潟生命歯学部は、歯科医師国家試験合格率でも私立歯学部でベスト3に入るような結果を残しています。
    一般選抜の志願者が増えることは間違いないと思いますが、推薦入試の志願者がどのような変化を見せるか要注目です。

     

     

    2024年度私立歯学部一般選抜の日程

     

    さて2024年度私立歯学部一般選抜は、2024年1月23日(火)の明海大学歯学部一般A日程、鶴見大学歯学部の一般選抜1期から始まります。
    この2024年度私立歯学部一般選抜のポイントとなる日は、2月1日(木)から4日(日)の4日間です。

     

    2月1日(木)に試験を行うのは昭和大学歯学部、日本大学歯学部、日本大学松戸歯学部、日本歯科大学生命歯学部、日本歯科大学新潟生命歯学部の5つの私立歯学部です。
    日本大学歯学部と松戸歯学部はN方式1期で募集人員も多くは無いのですが、昭和大学歯学部と日本歯科大学生命歯学部はどちらもメインの入試になります。
    翌日の2月2日(金)には東京歯科大学1期、さらにその翌日2月3日(土)には日本大学歯学部のメインの入試であるA方式が行われます。
    それに加えてその翌日の2月4日(日)は、大阪歯科大学前期の試験日になっています。

     

    2月1日が昭和大学歯学部1期と日本歯科大学生命歯学部、2月2日が東京歯科大学1期、3日が日本大学歯学部A方式、4日が大阪歯科大学前期と、1日から4日までの4日間に私立歯学部人気校の一般選抜が集中しています。

     

    まず、「2月1日の受験校をどうするのか」、続いて「4日間連続で私立歯学部一般選抜を受けるのか」、を考えなければなりません。

     

    今から私立歯学部一般選抜の受験校を決める必要はありませんが、この4日間に人気校の入試が集中することは頭に入れておくといいでしょう。

     

    なお、昭和大学歯学部と日本歯科大学生命歯学部は、2期・後期入試の試験日も3月3日(日)で重なりました。
    この日はさらに大阪歯科大学の一般選抜後期の試験日にもなっています。

     

    2024年3月3日(日)には昭和大学歯学部2期、日本歯科大学生命歯学部後期、大阪歯科大学後期と人気3校の試験日が重なりました。

     

     

    2024年(令和6年)1月歯学部入試カレンダー

     
    日にち 試験日
    1日(月) 元日  
    2日(火)  
    3日(水)  
    4日(木)  
    5日(金)  
    6日(土)  
    7日(日)  
    8日(月) 成人の日  
    9日(火)  
    10日(水)  
    11日(木)  
    12日(金)  
    13日(土)  
    14日(日)  
    15日(月)  
    16日(火)  
    17日(水)  
    18日(木)  
    19日(金)  
    20日(土)  
    21日(日)  
    22日(月)  
    23日(火) 明海大学A、鶴見大学1期
    24日(水) 鶴見大学1期、朝日大学A
    25日(木) 奥羽大学1期、朝日大学B
    26日(金) 朝日大学C
    27日(土) 神奈川歯科大学1期
    28日(日) 神奈川歯科大学1期
    29日(月) 北海道医療大学
    30日(火) 北海道医療大学
    31日(水) 北海道医療大学
     

     

    2024年(令和6年)2月歯学部入試カレンダー

     
    日にち 試験日
    1日(木) 昭和大学1期、日大(歯、松戸歯)N1、日本歯科大学(東京、新潟)前期
    2日(金) 岩手医科大学、東京歯科大学1期、松本歯科大学1期、愛知学院大学前期
    3日(土) 日大(歯)A、松本歯科大学1期、愛知学院前期
    4日(日) 日大(松戸)A1、愛知学院大学前期、大阪歯科大学前期、福岡歯科大学A
    5日(月)  
    6日(火)  
    7日(水)  
    8日(木)  
    9日(金)  
    10日(土)  
    11日(日) 建国記念の日  
    12日(月) 振替休日  
    13日(火)  
    14日(水) 神奈川歯科大学2期
    15日(木)  
    16日(金)  
    17日(土) 愛知学院大学中期
    18日(日)  
    19日(月)  
    20日(火)  
    21日(水)  
    22日(木)  
    23日(金) 天皇誕生日 奥羽大学2期
    24日(土) 鶴見大学2期、朝日大学2期
    25日(日) 鶴見大学2期
    26日(月)  
    27日(火) 明海大学B、日大(松戸歯)A2
    28日(水)  
    29日(木) 松本歯科大学2期
     

     

    2024年(令和6年)3月歯学部入試カレンダー

     
    日にち 試験日
    1日(金)  
    2日(土)  
    3日(日) 昭和大学2期、日本歯科大学(東京、新潟)後期、神奈川歯科大学3期、大阪歯科大学後期
    4日(月) 日大(歯、松戸歯)N2
    5日(火)  
    6日(水)  
    7日(木) 愛知学院大学後期
    8日(金)  
    9日(土) 東京歯科大学2期
    10日(日)  
    11日(月) 岩手医科大学後期
    12日(火)  
    13日(水) 鶴見大学3期
    14日(木) 朝日大学3期
    15日(金) 奥羽大学3期
    16日(土)  
    17日(日)  
    18日(月)  
    19日(火) 松本歯科大学3期
    20日(水) 春分の日  
    21日(木)  
    22日(金)  
    23日(土)  
    24日(日)  
    25日(月)  
    26日(火)  
    27日(水)  
    28日(木)  
    29日(金)  
    30日(土)  
    31日(日)