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この記事の目次

    2024年度 私立歯学部入試難易予想ランキング 概論

     

    河合塾が2023年5月29日に、来年1月からの私立歯学部一般選抜の偏差値ランキングを発表しました。
    河合塾の「2024年度私立歯学部入試難易予想ランキング」を見ていきましょう。

    昨年に比べ「歯学部の偏差値」が下がった大学が6校ありました。

     

    ここで、注意して欲しいのは「私立歯学部偏差値ランキング」は、あくまで一般選抜(一般入試)を対象としています。
    学校推薦型選抜(推薦入試)や総合型選抜(AO入試)は対象としていません。

    一般選抜と学校推薦型選抜や総合型選抜では試験科目が異なったり、問題の出題傾向が変わったりします。
    私立歯学部の学校推薦型選抜や総合型選抜の難易度は、「また別」と考えて下さい。

     

    もう1点、河合塾の「私立歯学部の偏差値」は、一般選抜の合格可能性50%の偏差値(ボーダーライン偏差値)を表していますが、偏差値は1刻みではなく2.5刻みになっています。
    駿台予備学校の「私立歯学部の偏差値」は、偏差値1刻みで表されていますが、河合塾の「歯学部の偏差値」は2.5刻みの少し、ザックリしたものです。

     

    河合塾の「私立歯学部の偏差値」で、偏差値が下がるということは、少なくともボーダーライン偏差値が2.5 下がる、ということです。
    かなり大きな変動と考えていいでしょう。

     

     

    各大学の偏差値ランキング詳細

     

    さて、河合塾が「私立歯学部で一番難しい」としたのは、東京歯科大学でした。

    昨年も同じように「東京歯科大学が最難関」とされていました。
    ただし、昨年の「東京歯科大学の偏差値」は57.5でしたが、今年は55.0とされていて、ワンランクダウンです。

     

    東京歯科大学の偏差値と同じ、ボーダーライン偏差値55.0とされたのは、日本大学歯学部N方式でした。
    ただ、日本大学歯学部の入試は、募集人員7名のN方式と募集人員57名のA方式があります。

    N方式は募集人員が少ない上に医学部との併願が出来ますので、偏差値が上振れしても不思議ではありません。
    日本大学歯学部の偏差値は、A方式の偏差値を見るといいでしょう。

     

    河合塾が東京歯科大学に続く難易度としたのは昭和大学歯学部で、ボーダーライン偏差値は、昨年も今年も52.5でした。

     

    昨年は、日本歯科大学生命歯学部大阪歯科大学がボーダーライン偏差値50.0で、昭和大学歯学部に続いていましたが、今年の日本歯科大学生命歯学部の偏差値は2.5下がって47.5とされました。
    大阪歯科大学は昨年と同じ、50.0となっています。

     

    日本大学歯学部A方式のボーダーライン偏差値は47.5で、日本歯科大学生命歯学部と同じボーダーライン偏差値とされました。
    日本歯科大学新潟生命歯学部が偏差値42.5で、この2校に続きます。

     

    昨年、高得点方式が偏差値40.0とされた北海道医療大学歯学部ですが、今年の高得点方式の偏差値は37.5となっています。
    また、北海道医療大学歯学部のスタンダード方式の偏差値は、昨年と同じ35.0でした。

     

    ボーダーライン偏差値37.5とされたのは朝日大学歯学部、愛知学院大学歯学部、松本歯科大学、の3校でした。
    このうち、愛知学院大学歯学部の偏差値は、昨年に比べ2.5下がっています。

     

    ボーダーライン偏差値が35.0とされたのは岩手医科大学歯学部、奥羽大学歯学部、神奈川歯科大学、鶴見大学歯学部の4校です。

     

    なお、今年の「私立歯学部偏差値ランキング」には、日本大学松戸歯学部が抜けているようです。
    ちなみに昨年の、日本大学松戸歯学部の偏差値は、42.5とされていました。

    また、河合塾の「私立歯学部偏差値ランキング」には昨年も今年も、福岡歯科大学がありません。

    これは、「サンプル数も少ない上に不合格者が少なく、ボーダーラインが設定出来ない」ということだと考えられます。

    日本大学松戸歯学部も「ボーダーラインが設定出来ない」という可能性はありますが、単純に抜け落ちたと考えていいと思います。

     

     

    河合塾と駿台予備校の「私立歯学部偏差値」の違いについて

     

    「私立歯学部の偏差値」は、河合塾と駿台予備学校でかなり違いがあります。
    駿台予備学校では、来年入試に向けた歯学部のボーダーラインをまだ発表していませんが、発表があり次第、お伝え致します。

     

    また今年1月の、「2023年度入試私立歯学部偏差値ランキング」について、河合塾と駿台予備学校の違いについて「私立歯学部偏差値ランキング 2023年度最終版 駿台と河合こんなに違う」というタイトルの動画で解説していますので、そちらも御覧ください。

    動画はこちらです: https://www.youtube.com/watch?v=U27phSTkkfM

     

     

    私立歯学部入試難易度予想ランキング表

    大学

    2024

    2023

    東京歯科

    55.0

    57.5

    昭和

    52.5

    52.5

    大阪歯科

    50.0

    50.0

    日本歯科東京

    47.5

    50.0

    日本

    47.5

    47.5

    日本歯科新潟

    42.5

    42.5

    愛知学院

    37.5

    40.0

    朝日

    37.5

    37.5

    松本歯科

    37.5

    37.5

    北海道医療

    35.0

    35.0

    岩手医科

    35.0

    35.0

    奥羽

    35.0

    35.0

    神奈川歯科

    35.0

    37.5

    鶴見

    35.0

    35.0

    日本松戸

    42.5