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- コロナ禍で医学部受験生の動きに変化?
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合格請負人田尻が大学ごとの入試対策から最新の私立医学部・歯学部の動向までを日々配信中
いったん落ち着いたかと思った、新型コロナウイルスの感染が止まりません。
この新型コロナウイルスが医学部受験生の動向に影響を与えそうです。
新型コロナウイルスの影響を大きく受けているのが、現役の医学部受験生です。
3月から休校になった高校も多く、高校3年生の「学習の遅れ」が心配されています。
文部科学省も高校3年生の「学習の遅れ」を認め、センター試験に代わって来年1月に行われる、大学入学共通テストの試験日を現役生に限り、高校長が「学習の遅れ」を認めれば、2週間後の受験を認めることとしました。
今は夏休み期間ですが、ほとんどの高校では夏休みが短縮されているようです。
そうしないと、「履修範囲が予定どおり終わらない」ということです。
高校3年生も当然、この状況は分かっています。
自分たちより1年も2年も、人によってはそれ以上、受験勉強に時間をかけている浪人生との戦いに不安を覚えても仕方ないと思います。
このような状況ですから、多くの現役医学部志望者は「一般選抜(一般入試)の前に、早く医学部進学を決めたい」という思いが強くなっているようです。
高校3年生の医学部志望者と話していると、そう感じます。
今年に限って言うと、国公立医学部も私立医学部も、学校推薦型選抜(推薦入試)・総合型選抜(AO入試)の受験者が増えそうです。
現役の医学部志望者の皆さんは、学校推薦型選抜、総合型選抜の受験を考えていいと思います。
出来れば現役生にしか、受験資格が与えられていないものがいいと思います。
浪人生のいない戦いになります。
学校推薦型選抜(推薦入試)も総合型選抜(AO入試)も、過去問が公表されていないことがほとんどです。
東京医科大学学校推薦型選抜には「小論文」が出題されますが、一般的な医学部の小論文と思って試験会場に行くと驚くでしょう。
東海大学医学部の総合型選抜「希望の星育成」では、オブザベーション評価が行われます。
「オブザベーション評価」といっても、何が行われるか分からないと思います。
東京医科大学学校推薦型選抜の小論文や東海大学医学部「希望の星育成」のオブザベーション評価、聖マリアンナ医科大学の自然科学総合問題、東京女子医科大学の適性試験といった内容が分からない試験では、試験内容を正確に知っているかどうかが合否に大きく影響します。
高校や塾・予備校に、その試験を受験した先輩の「こういう問題が出た」「こういうことを聞かれた」といった受験者報告があれば、それを活用してください。
医学部の学校推薦型選抜や総合型選抜を受験するのであれば、正確な入試情報をつかむ努力は欠かせません。