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今年も歯学部志望者全員合格。とは言え安心できない理由
この記事の目次
1.メルオンでは毎年、歯学部志望者全員が歯学部に進学
メルオンの歯学部志望者は、これまで毎年全員が歯学部に進学してきました。例えば昨年は東京歯科大学に6名が進学し、そのほかに昭和大学歯学部に1名、日本歯科大学(東京)に1名、大阪歯科大学に1名、日本大学松戸歯学部に2名、福岡歯科大学に1名、日本歯科大学(新潟)にはAOと編入で1名ずつ、合計14名の歯学部志望者全員が歯学部に進学しました。
2024年度 歯学部進学実績
(合格実績ではなく進学実績ですから、1名につき1校となります)
大学名 |
推薦 |
AO |
編入 |
一般 |
合計 |
東京歯科大学 | 3名 | 3名 | 6名 | ||
大阪歯科大学 | 1名 | 1名 | |||
昭和大学 | 1名 | 1名 | |||
日本歯科大学(東京) | 1名 | 1名 | |||
日本歯科大学(新潟) | 1名 | 1名 | 2名 | ||
日本大学(松戸) | 2名 | 2名 | |||
福岡歯科大学 | 1名 | 1名 | |||
合計 | 5名 | 1名 | 1名 | 7名 | 14名 |
2.今年は歯学部人気校の合格者が多くなりました。国立大学編入も
そして今年、2025年度の歯学部入試でも歯学部志望者17名全員の歯学部進学が決まっています。今年は歯学部の中でも人気校への進学者が多くなりました。国立大学歯学部を受けている生徒2名は、すでに私立歯学部には合格していますが国立大学歯学部に合格すると、国立大学に進学しますのでまだ進学先が確定していません。ですから、一般選抜は全て除いています。
2025年度歯学部進学実績
(一般選抜は未集計のため、除いています。)
2025年度 私立歯学部 推薦・AO・編入
氏名 |
居住地 |
大学 |
入試区分 |
H | 佐賀県 | 東京歯科大学 | 学校推薦型 |
A | 福岡県 | 東京歯科大学 | 学校推薦型 |
S | 千葉県 | 東京歯科大学 | 学校推薦型 |
H | 東京都 | 日本歯科大学・東京 | 学校推薦型 |
S | 東京都 | 日本歯科大学・東京 | 学校推薦型 |
H | 滋賀県 | 大阪歯科大学 | 学校推薦型 |
K | 大阪府 | 大阪歯科大学 | 学校推薦型 |
R | 石川県 | 昭和大学歯学部 | 学校推薦型 |
K | 東京都 | 昭和大学歯学部 | 学校推薦型 |
A | 埼玉県 | 日本大学歯学部 | 学校推薦型 |
R | 群馬県 | 昭和大学歯学部 | 総合型 |
Y | 愛知県 | 松本歯科大学 | 総合型 |
H | 福岡県 | 東京歯科大学 | 編入学A |
T | 千葉県 | 昭和大学歯学部 | 編入学 |
2025年度 国立大学歯学部
氏名 |
居住地 |
大学 |
入試区分 |
M | 山梨県 | 岡山大学歯学部 | 編入学 |
上記のように今年は、歯学部の学校推薦型選抜(推薦入試)、総合型選抜(AO入試)、編入学試験に15名が合格し、進学します。東京歯科大学4名、昭和大学歯学部4名、日本歯科大学(東京)2名、大阪歯科大学2名、日本大学歯学部1名と私立私学部の人気校の合格者が多くなりました。
また、国立の岡山大学歯学部編入学試験には一昨年に続き今年も合格者を出すことが出来ました。
3.歯学部一般選抜受験の1名も合格
メルオンの歯学部志望者のうち、1名を除き15名が学校推薦型選抜などで早々に歯学部進学を決めてくれました。ただ、残念なことに1名だけは私立歯学部の学校推薦型選抜で合格することは出来ませんでした。大阪歯科大学を除いて私立私学部の推薦入試は併願が禁じられています。大阪歯科大学の推薦入試を受ける場合だけは2校を受験することが可能ですが、私立歯学部の学校推薦型選抜(推薦入試)は、原則1校だけの受験になります。
ワンチャンスに賭けるわけですから厳しい入試となりますが、メルオンでは「歯学部の志望校に合格するために必要なことだけ」に絞って指導しますので毎年、ほぼ全員が合格しています。一昨年は、全国大会に出たラグビー部合宿所の4人部屋で暮らしていた生徒も日本歯科大学(東京)の学校推薦型選抜に合格しました。3年生最後の全国大会は日本歯科大学への進学を決めたあとの年明けになりました。
今年の歯学部推薦で残念な結果になった生徒は、バスケットボールで全国優勝しました。全国大会で優勝するような部活ですから、休みも無く毎日、厳しい練習を続けていました。部活が早めに終わる日曜日の夜などにメルオンのオンライン個別指導を受けていましたが、残念なことにそれまでの勉強時間の不足を補うことは出来ませんでした。
この生徒は歯学部一般選抜に向けて気持ちを切らさず頑張ってくれました。バスケットボールで鍛えた体力と集中力はすさまじいものがあり、こちらも驚くほどの学力の伸びを見せてくれました。
そして、見事に愛知学院大学歯学部一般選抜で合格を勝ち取ってくれました。愛知学院大学歯学部は、歯学部長が変わられてドンドンよくなっていると感じていて、私のおススメ大学の1つです。
ただ、本人は「歯学部後期・2期入試までやり切る」と、まだ頑張っています。国立組を含め、今年も歯学部志望者全員の歯学部進学が決まりました。
4.歯学部全員合格と言っても、安心は出来ません。
生徒全員の歯学部進学が決まったから安心、とは行きません。
それは、「歯学部は入学してからが大変」だからです。
歯学部進学を決めた生徒たちは、勉強から解放されたいでしょう。生徒たちの頑張りを見て来ていますので、その気持ちは十分に分かります。しかし、勉強から離れたままの状態で歯学部に入学するのは危険です。歯科医師に向けての厳しい6年間が待っています。勉強習慣が無いまま歯学部に入学すると、勉強についていくことが大変になります。
入学して歯学部の生活に少し慣れてきたころにゴールデンウイークがあり、ここでまたペースダウンしてしまう恐れがあります。そんなことをしているうちに、あっという間に長い夏休みです。勉強習慣がついていないことから、やり残したことを抱えたまま夏休みに入ると立て直すのは簡単ではありません。
5.生徒全員が「良き歯科医師」になるまで
私たちは、「歯学部に合格したらそれで終わり」とは考えていません。歯学部に入学後、卒業そして歯科医師国家試験に合格するまで見守る必要があると考えています。
そのために歯学部進級のためのデントゼミも立ち上げています。高齢社会を迎えて、歯科医師はますます必要とされて行くでしょう。メルオンで学んだ生徒たちが、良き歯科医師になるまで見守り続けたいと考えています。