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- 北海道医療大学歯学部の偏差値は?求める人物像から入試対策まで歯学部受験のプロが解説
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この記事の目次
北海道医療大学は、昭和49年(1974年)、東日本学園大学として開学し、1978年に歯学部を開設、1994年に大学名称を北海道医療大学に変更しました。
北海道医療大学歯学部の入試で合格するための方法をお伝えします。
1.北海道医療大学歯学部に関する基本情報
1-1.北海道医療大学の概要
北海道医療大学は1974年に東日本学園大学として開学し、1978年に歯学部を開設、1994年に大学名称を北海道医療大学に変更しました。現在は歯学部を含む6学部9学科を有しています。また、附属の歯科衛生士専門学校もあります。
2023年12月に北海道医療大学が移転するという発表がありました。移転時期は令和10年、移転先は北広島市の北海道ボールパークFビレッジ。プロ野球の北海道日本ハムファイターズの本拠地内です。少子化による志願者数の減少が移転の要因だということです。
現在の北海道医療大学のキャンバスは、けして都会とは言えない、北海道石狩郡当別町にあります。このことが受験生の人気をなかなか高められない要因となっていますが、移転先は札幌市に隣接する話題の場所ですから、今後、北海道医療大学歯学部の志願者が増加することが考えられます。受験生としては、動向を注視していくことが求められます。
1-2.北海道医療大学歯学部が望む学生像とは?
北海道医療大学のアドミッションポリシーには、大学全体のものと歯学部のもとがあります。
【北海道医療大学アドミッションポリシー】
北海道医療大学は、「21世紀の新しい健康科学の構築」を追究し、社会の要請と期待に応えるため、豊かな人間性や協調性・創造性等に加えて、保健と医療と福祉に関して各学部学科の高度な研究に裏打ちされた専門性の高い教育を行います。本学卒業には各学部学科の「学位授与の方針」の要件を満たすこと、すなわち、全学共通基盤の知識・技術・態度が必要となるばかりではなく高度な専門性の修得が要求されます。そのため、各学部学科では学位授与の方針の要件をより効果的に達成しうる資質を持った人材の受入れについて「入学者受入れの方針」として定めています。
【歯学部歯学科のアドミッションポリシー】
歯学部歯学科では、学位授与の方針の要件を修得し、多職種連携によるチーム医療をはじめ地域社会や国際社会に貢献できる自立した歯科医師を養成することを目標としています。そのため、本学科では、以下のような資質を持った人材を広く求めます。
1.歯科医師として医療現場で活躍するという強い意志を持っている人
2.生命を尊重し、他者を大切に思う心がある人
3.生涯にわたって学修を継続し、自己を磨く意欲を持っている人
4.保健・医療・福祉に関心があり、地域社会および国際社会に貢献するという目的意識を持っている人
5.入学後の修学に必要な基礎学力*を有している人
*基礎学力について
歯学部歯学科では、専門科目でヒトの体の構造と機能を学ぶとともに歯科治療に用いる様々な材料の物性、化学薬品の性質、検査・治療器具の理論を学びます。そこで生物、物理、化学、数学などの科目を理解し、応用できることが入学後の学修成果を高めることになります。さらに、専門科目を学ぶ際には英語刊行物の理解が必要になることがあり、また、国際化していく医療現場で貢献する準備として英語力が必要になります。ここに示す「基礎学力を有し」とはこれらの科目を高校で履修していることを指します。ただし、理科3科目全ての履修は限定されるため、少なくとも1科目を履修しており、未履修の科目については合格後に本学が提供する教育プログラムを受講することを推奨します。
1-3.北海道医療大学歯学部の偏差値
河合塾、駿台予備学校、ベネッセ(進研模試)の歯学部偏差値ランキングを見ると北海道医療大学歯学部の偏差値はこのようになっています。
河合塾 | 駿台 | ベネッセ | |
東京歯科大学 | 55.0 | 50 | 65 |
日本大学 | 55.0 | 46 | 60 |
昭和大学 | 52.5 | 49 | 65 |
大阪歯科大学 | 50.0 | 49 | 57 |
日本歯科大学 | 47.5 | 47 | 61 |
北海道医療大学 | 45.0 | 51 | 51 |
北海道医療大学歯学部の偏差値ランキングは河合塾では45.0ですが、駿台、ベネッセでは50を超えています。自身が受験した模試に合わせてランキング表を確認してください。例えば、進研模試の偏差値を河合塾のランキング表で確認してはいけません。
また、「偏差値ランキング」は一般選抜を対象としているので一般選抜以外には当てはまらないこと、移転発表で偏差値が変動する可能性があることから注意していくことが大切です。
2. 北海道医療大学歯学部の入試
北海道医療大学歯学部は一般選抜以外に、「総合型選抜」「学校推薦型選抜」「共通テスト利用選抜」などを設定しています。募集人員全体は80名ですが、一般選抜の募集人員は32名と全体の4割になっています。
ここでは「一般選抜」「総合型選抜」「学校推薦型選抜(一般推薦)」「共通テスト利用選抜」について述べますが、そのほかの方式については募集要項をよく確認してください。そして出願、受験する場合は自分の受験の仕方に合わせて最適な方式を選んでください。
そのためにも、入試方式を熟知している人のアドバイスを求めることが重要です。
2-1.一般選抜
試験科目は「英語」「数学」「理科」です。
前期試験3日間は2日設定の「スタンダードタイプ(英語と数学(数Ⅰ・Ⅱ・A・B)・理科のうち1つを選択。数学と理科の両方を受験した場合は高得点の方が採用される)」と1日設定の「高得点科目重視タイプ(英語と、数学(数Ⅰ・A)・理科(「化学基礎」「生物基礎」「物理基礎」から1科目選択。最高得点の科目の点数を2倍する)のうち1つを選択。数学と理科の両方を受験した場合は高得点の方が採用される。)」に分かれます。
後期日程の試験科目は、前期のスタンダードタイプと同じです。
2-2.総合型選抜
募集人員は20名で専願制、同窓生子女枠・同窓会推薦枠の若干名を含みます。
試験科目は「面接」「理科小テスト(「化学基礎」「生物基礎」から1科目選択)」ですが、出願書類の「活動報告書」「聴講レポート(指定の動画コンテンツを視聴して、志望理由・抱負などを含むレポートを作成)」「調査書」が100点満点で加算されます。
2-3.学校推薦型選抜(一般推薦)
募集人員は8名で、専願制です。
試験科目は「基礎学力テスト(「英語」「理科(「化学」「生物」から1科目選択)」「面接」です。さらに、調査書 (英語・数学・国語・理科の4教科の評定平均値の平均×20で最大100点)が加算されます。
2-4.共通テスト利用選抜
共通テスト利用選抜も一般選抜と同じく前期と後期があり、前期は「前期A〈スタンダードタイプ〉」と「前期B〈高得点科目重視タイプ〉」に分けられています。募集人員は前期Aが6名、前期Bと後期が2名です。
試験科目は、
・「英語」(リーディングのみ)
・「化学基礎」、「生物基礎」、「物理基礎」から2科目選択、または「化学」、「生物」、「物理」から1科目選択
(2科目受験した場合は、最も高得点の科目を使用)
・「数学Ⅰ・А」、「数学Ⅱ・B」から1科目選択
(2科目受験した場合は、最も高得点の科目を使用)
です。前期Bと後期では受験した科目のうち最高得点の科目の点数を2倍にします。
3.北海道医療大学歯学部受験のポイント
3-1.学力試験対策
北海道医療大学歯学部の試験科目は入試方式によって異なり非常に多彩なので、出願の際は要項を入念に確認する必要があります。特に「論述試験」「理解力テスト」という特徴的な試験に対応するにはしっかりした対策が必要でしょう。
3-2.小論文対策
今回取り上げた入試区分では、試験科目に「小論文」はありませんが、総合型選抜で課される「聴講レポート」の作成に当たっては一定の記述スキルが必要になります。出願に際しては相応の対策が必要ですから注意してください。
面接は総合型選抜と学校推薦型選抜で実施されます。意欲、適性、能力について具体的に質問されるものですから、受験する場合は相応の対策が必要です。
3-3.北海道医療大学歯学部受験のまとめ
北海道医療大学は、令和10年に移転することで札幌からのアクセスが時間にして現在の半分程度になることから、今後注目度が上がっていくことが予想されます。
歯学部では、設立が新しいこともあって志願者数入学者数を確保するのに苦労していた印象がありますが、札幌圏への移転発表を機に、国立大の北海道大学歯学部と共に北海道の歯科医療に新しい波を起こしていく可能性がありますから、北海道医療大学歯学部には注目していくべきでしょう。