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- 2022.03.16
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歯科医師国家試験合格率のトップは東京歯科大学。出願者数と受験者数にも注目を
この記事の目次
1.第115回歯科医師国家試験結果
2022年1月29日、30日に行われた、第115回歯科医師国家試験の合格発表がありました。
全体の合格率は61.6%で、前年の合格率64.6%を3%下回りました。
歯科医師国家試験合格率は、このところ60%台で推移しており、なかなか厳しい状況が続いています。
2.新卒・既卒別の合格率
合格状況を新卒と既卒に分けて見てみると、新卒の合格率は77.1%、既卒の合格率は33.4%でした。
歯科医師国家試験合格率を押し下げているのは、歯学部を卒業した、既卒の受験者だということが分かります。
これは、国公立歯学部であっても私立歯学部であっても変わりません。
歯学部入学後、やるべきことを確実にこなしていくことの重要さが分かります。
歯学部入学後、「試験前だけ頑張ればいい」という学習姿勢では、国公立歯学部の学生であっても、足元をすくわれます。
既卒生の合格率を見ると、歯学部卒業後、「国試浪人」になっても、なかなか気持ちの切り替えが出来ないのではないかと思われます。
3.私立・国立・公立別の合格率
では、私立大学歯学部、国立大学歯学部、公立大学歯学部と分けて、歯科医師国家試験合格率を見てみましょう。
国立大学歯学部の合格率は72.4%、公立大学歯学部の合格率は76.8%、私立大学歯学部の合格率は58.0%でした。
さらに、新卒・既卒で見ていくと、国公立大学歯学部の新卒合格率は80.5%、既卒の合格率は48.2%、公立大学歯学部の新卒合格率は76.8%、既卒の合格率は39.1%でした。
私立大学歯学部の新卒合格率は58.0%、既卒の合格率は33.4%でした。
私立歯学部で新卒合格率が30%台の大学が2校あり、この2校の新卒合格率が私立歯学部新卒合格率を押し下げる要因となったようです。
4.大学別の合格率
大学別に歯科医師国家試験合格率を見てみると、合格率トップは東京歯科大学歯学部の94.8%でした。
東京歯科大学に続くのは、昭和大学歯学部の81.4%、岡山大学歯学部の81.0%、大阪大学歯学部と日本歯科大学新潟生命歯学部の80.7%でした。
歯科医師国家試験合格率が80%を超えたのは、私立3校、国立2校でした。
東京歯科大学の歯科医師国家試験合格率は「断トツ」です。
それも毎年、続けているのは凄いことだと思います。
ちなみに東京歯科大学の新卒合格率は96.0%、既卒の合格率は75.0%で、既卒生も健闘していることが分かります。
東京歯科大学が私立歯学部受験生の人気を集めるのも分かります。
5.出願者数と受験者数について
ただし、歯科医師国家試験合格率を見る際には「出願者数」と「受験者数」にも注目してください。
ザックリ言うと、新卒の出願者数は歯学部6年生の人数、受験者数は歯学部6年生で歯科医師国家試験受験資格を得られた人数と考えてください。
受験者数を絞れば、合格率は上がります。
この辺りにも注意して歯科医師国家試験の結果を見るといいと思います。