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- 2022年度共通テスト平均点(中間集計)は理系に厳しい結果
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1月15日(土)、16日(日)に行われた2022年度大学入学共通テスト、本試験の中間集計結果が、大学入学共通テストを所管する独立行政法人大学入試センターから、発表されました。
中間集計は受験者のうちの240,955人の得点を集計したものです。
全ての受験者の集計結果は21日に発表される予定です。
これまで行われたセンター試験や共通テストの中間集計と最終の確定数値を見てみると、ほとんど違いはありません。
大学入試センターから発表された中間集計での各科目の平均点を見ると、医学部受験生や歯学部受験生を含む、理系受験生には厳しい結果となったようです。
数学Ⅰ・A、生物、化学がセンター試験の時代を含めて、過去最低の平均点となっています。
生物は昨年、平均点が72.64点と非常に高く、理科の得点調整に結びつきました。
この反動からか、昨年に比べ平均点が22.56点も低くなり、50.08点でした。
また、ほとんどの医学部受験生が選択する化学の平均点は49.45点で、昨年に比べ8.14点低くなりました。
生物も化学も平均点は約50点でしたが、物理の平均点は61.97点でした。
生物とは11.89点の差となり、選択科目によって明暗が分かれた格好です。
得点調整は、平均点の差が20点以上ある場合に考慮されます。
恐らく、最終の集計が出ても、得点調整は無いと思われます。
数学Ⅰ・Aも平均点が大きく下がりました。
数学Ⅰ・Aの平均点は、昨年の平均点より17.43点も低い40.25点でした。
40点という平均点は作問者も想定外だったと思います。
思考力、理解力、判断力重視の共通テストっぽさを出そうと力が入り過ぎたように思います。
1月19日発表 共通テスト平均点(中間集計)
科目 | 平均点 | 昨年平均点 | 差 |
国語 | 108.79 | 117.51 | -8.72 |
世界史B | 68.01 | 63.49 | 4.52 |
日本史B | 54.92 | 64.26 | -9.06 |
地理B | 61.15 | 60.06 | 1.09 |
倫理・政経 | 69.89 | 69.26 | 0.63 |
数学ⅠA | 40.25 | 57.68 | -17.43 |
数学IIB | 45.89 | 59.93 | -14.04 |
物理 | 61.97 | 62.36 | -0.39 |
化学 | 49.45 | 57.59 | -8.14 |
生物 | 50.08 | 72.64 | -22.56 |
英語リーディング | 63.29 | 58.80 | 4.49 |
英語リスニング | 60.56 | 56.16 | 4.4 |
参照元:独立行政法人大学入試センター:令和4年度大学入学共通テスト(本試験)平均点等一覧(中間集計)