私立医学部受験 入試情報 小論文対策

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昭和大学医学部 一般選抜 小論文 の傾向と対策

配点は30点。
60分の制限時間の中で600字の論述が1題課される。
例年、長めの「テーマ型」である。

 

2021年度入試の1日目は「あなたができるSDGsの取り組み」について問われた。
2日目は「遺伝性疾患の患者との向き合い方」で、遺伝性疾患の数が図として付されていた。

 

図表のついたテーマ型小論文は、本学では初めての出題である。
文章だけでなく図から読み取った情報も、序論に反映させるようにしよう。

 

例年は全ての受験日・方式で長めのテーマ型小論文で、前半部分がヒントで後半部分が設問となっている。

 

昭和大学医学部の小論文では、社会的なニュースがよく出題される。
2020年は「新型コロナウィルス対策には国ごとの財政・医療面の格差があることを踏まえ、道徳的にどう対応すべきか」、2019年は(2日目)「AMR(薬剤耐性)とワンヘルスアプローチについて」(1日目)と「ゲノム編集技術には安全性・倫理上の課題、懸念そして可能性があることを踏まえた上、ゲノム編集技術についてどう考えるか」であった。

 

昭和大学医学部のように長めのテーマ型小論文が出題されている他大学の入試問題を解くことで、600字で論述するトレーニングを積むと良い。
先生の添削を受けるようにしよう。
題材としては近畿大学や関西医科大学のものが良いだろう。

国際医療福祉大学医学部 一般選抜 小論文 の傾向と対策

小論文は制限時間60分で、字数制限は600字である。
テーマ型小論文で、毎年長いテーマが1題出題される。

 

設立近年では、

 

(1)新型コロナウィルスの政府の政策の良い点と悪い点を挙げて評価せよ。
またもし今後、海外で実施されたように日本において卒業前の医学部生や看護学生に医療現場での協力が要請されたら、あなたはどう考え、どう行動するか?
(2021年度)

 

(2)OECDが3年ごとの行う調査によれば、2018年には日本の子どもたちの学力は「理数分野」ではトップクラスである一方、文章読解力の低下が目立っている。
文章読解力の低下の原因・背景を考えるとともに、その対策について考えを述べよ。
(2020 年)

 

(3)人口減少に伴う労働力不足を背景として、改正出入国管理法が施行される。
外国人労働者の増加が、我が国に医療福祉や社会に与える影響およびその問題点と対策について述べよ。
(2019年)

 

といったテーマが出題されている。

 

「海外で実施された政策が日本に導入されたらどうなるか?」「外国人労働者について」など、日本国内のみならず海外の情勢や医療事情について問われる。
これは国際医療福祉大学の基本理念やアドミッションポリシーに沿ったものである。
基本理念、アドミッションポリシーといった情報は、志望準備段階から熟読しておくようにしてほしい。
国内外の情勢や医療事情に関心を持ち、他国と日本の立場の違いや問題点を掘り下げた上で、普段から自分の意見を持ち、論理的に説明できるようにしておくようにしよう。

 

具体的な論述対策としては、他の私立医学部等の過去問から、国際医療福祉大学の出題傾向に沿った問題を探して、国際医療福祉大学の条件(60分600字)に合うように解答を作成してみることを勧める。
時事・社会問題については、たとえば東北医科薬科大学大阪医科薬科大学などで出題されている。
昭和大学北里大学の問題には、医療現場を扱った題材がある。

東京慈恵会医科大学医学部 一般選抜 小論文 の傾向と対策

小論文は2017年度に復活した。
課題文を読み、60分以上120分以内、1,200字以上2,400字以内で論じるものである。

 

課題文は受験生の面接時間帯によって異なり、課題文は多岐にわたる。
例えば「経験と教育について」「フランスにおけるスカーフ禁止について」といった課題文が過去に出題されている。
テーマは受験者自身が設定するので、受験者にとって自由度の高い出題形式ともいえるが、課題文から問題点を見出し、適切なテーマ設定を受験者自身で行わなければならない。

 

読み手(採点官)にとって読みやすい答案作成ができるようになるための対策が必要となる。
国公立大学の過去問でも良いので、課題となる過去問をネットで探してみよう。
資料文の比較的長いものが良いだろう。
字数は1,200字程度から、だんだん増やして2,400字まで増やしてゆく。

 

医療に関する特集記事を読み、テーマを設定して論じるのも本学の試験対策として有効である。
例えば医学生向けの情報誌「DOCTOR-ASE」などがある。

 

小論文の基本であるが、全体を大きく4部構成として、構想・構成を練ること。
これは文字数の長い本学では特に必須の作業である。
そして4部をそれぞれ2から3段落程度に分け、構成を練ってから書いてゆく。
構成がいい加減なまま答案を書いてしまうと、論がブレてしまい、小論文の答案としては良くない。

 

そして、書いたものは必ず先生のチェックを受けよう。
資料の読解は十分か、テーマに対する知識は足りているか、自分の論述力・論理力に足りないものは何か、など客観的に見てもらいフィードバックを受けることが、特に小論文では欠かせない。