東京歯科大学歯学部受験 入試情報

メリオン独自のリサーチに基づく東京歯科大学歯学部入試に関する情報を科目・入試別にそれぞれご案内しています。

東京歯科大学歯学部受験 入試情報

東京歯科大学の歴史と特色

アメリカで歯科医師開業試験に合格した高山紀斎が、日本に帰国後、1890年に現在の東京都港区に高山歯科医学院を設立、自らが学院長に就任。

 

1899年に高山紀斎から血脇守之助に学院の全てが移譲される。
学院を継承した血脇守之助は、1900年に名称を東京歯科医学院に改称し以来、野口英世などの優れた人材を世に送り出していく。

 

さらに、旧制東京歯科大学から新制東京歯科大学となり、現在まで「歯科医師たる前に人間たれ」という建学の精神の下、歯科医師としての知識や技術だけでなく、社会性を身につけ、人間的に優れた良識ある歯科医師を養成する歯科医学教育の先導的な役割を果たしてきた。

 

東京歯科大学の特色として、都市型歯科病院である水道橋病院、医科系総合病院である市川総合病院、地域密着型歯科診療所である千葉歯科医療センターの3医療機関が、それぞれの特徴を活かしながら強く連携する最新鋭の総合的な教育体制を整えている点が挙げられる。

 

歯科系職種だけでなく、医師や看護師など医療系職種も、全教職員が歯科医学教育に関わっている点も強みといえる。

 

また、教員一人当たりの学生数は2.8人で、私立歯学部の中で最も少なくなっている。
それだけ手厚い指導が期待できるといえよう。

 

歯科医師国家試験合格率では、全国29の国公私立歯学部の中で22年連続ナンバー1を続けている。

◆東京歯科大学の入試対策

東京歯科大学の受験は、募集人員約50名の学校推薦型選抜から始まる。
東京歯科大学の推薦入試は指定校制と公募制の両方を実施している。
どちらも同一試験日、同一問題で行われる。
受験資格は1浪までで評定平均値の条件は無い。
高校が東京歯科大学の指定校になっているかを、まず確認して欲しい。
また、学校推薦型選抜の募集人員は約50名となっているが、例年、実際の合格者は60名を超える。
学校推薦型選抜の試験問題は一般選抜とは傾向が異なるので、オープンキャンパスに参加したり詳しい予備校に聞いたりして的確な準備を進めたい。

 

東京歯科大学の一般選抜はⅠ期とⅡ期に分かれ、Ⅱ期は募集人員が少ない上に、本来は医学部を志望する受験生も受けてくるので倍率も難易度も上がる。
何とかⅠ期で東京歯科大学進学を決めてしまいたい。
なお、一般選抜Ⅱ期では数学と理科のどちらかを選択することになり、2科目入試となる。
なお、一般選抜の入試難易度は私立歯学部の中で最も高くなる。

 

東京歯科大学一般選抜の試験時間は各科目70分と、私立歯学部としてはやや長めになっているが、それでも試験時間は短いのでテキパキと問題を解くことが求められる。
過去問演習で時間配分を事前に考えておきたい。

 

東京歯科大学の受験を考えるなら、まず学校推薦型選抜での合格を考えて欲しい。
推薦の試験科目は英語、数学、理科1科目であるので、仮に結果が出なくても一般選抜の準備になる。
また、推薦入試で小論文と面接を実際に受けられることは、一般選抜を受験することになった場合にも、間違いなくアドバンテージとなる。

難易度・レベル(メルオンスコア)

推薦・学校推薦型選抜 東京歯科大学 学校推薦型選抜

英語の傾向と対策

例年、大問7題出題で、試験時間は70分である。
記述式も選択式も出題される。

 

◆発音とアクセント
単語が複数与えられて単語の架線部の異同を答える問題と、アクセントの位置を答える問題が出題される。

 

◆文法・語彙・語法
空所補充と整序問題が出題される。基本的な文法や構文の正確な理解が問われる。

 

◆読解
長文のテーマは医療・自然科学分野のものが多い。
内容は決して難解ではなく、比較的読みやすい。
2021年は「イルカが自己を認識する能力」「睡眠の重要性」について出題されている。

 

◆英作文
2021年は短文を書かせる1問のみであった。
2020年については、短い和文の英訳に加えて、与えられた主張に対する賛否とその理由を答えさせる問題が出題された。

 

本学の英語の対策として、まずは基本的な文法や構文を押さえることが重要となる。
文法や構文の理解は読解力の向上にも役立つ。
基本的な問題集を解いたり構文集を暗記して、これらの事項をマスターしよう。

 

読解力については、まずは授業等を用いて教科書レベルの英文を自在に読みこなすことを目指す。
併せて歯・医療・科学に関わる英文を練習問題として解くようにしよう。

 

本学の英語は和文英訳が中心となるので、英文の暗記が有効である。
構文集や英作文の問題集の例文を暗記して、和訳に対して英文が瞬時に出てくるようにしておこう。

スコア 知識量 スピード 記述力 応用力
A A S S A

数学の傾向と対策

例年、大問3題で試験時間は70分。
[1]は小問集合で[2]と[3]は記述式。

 

出題範囲は数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bである。
ただし数学Ⅰの「データの分析」は範囲外である。

 

小問集合は、各分野からまんべんなく出題されている。
特に「式と計算」「図形と計量」「数列」は頻出である。

 

記述式のうち1題はベクトル、もう1題については微積分法からの出題が続いている。
難易度は教科書レベル。
特に章末問題レベルが出題の中心となる。
難問が出題されることはあまりないが、しっかりと演習を積んで慣れておかないと、途中でつまずいてしまうと思われる。

 

対策として、教科書の章末問題を確実に解けるようにしておくこと。
『白チャート』のような基本的な参考書の問題を解いて練習するのも良い。

 

特に小問集合で確実に得点するために必要なのは計算力である。
計算のスピードを上げる練習を積んで欲しい。

 

記述式対策としては、過去問を解くことが有効である。
例年ベクトルと微積分から出題されている。
ぜひ過去問を解いてみて、傾向を自分なりに掴んでほしい。
次に類題を参考書や問題集で探して解いてみると良い。
時間配分の感覚も過去問演習を通じて掴もう。

スコア 知識量 スピード 記述力 応用力
A A S A A

化学の傾向と対策

例年、大問4題で試験時間は70分。
計算問題に加えて論述問題も出題される。

 

化学反応式・イオン反応式・構造式を書かせる問題も多い。
出題範囲は「化学基礎・化学」で、例年全分野から偏りなく出題されている。
多くは教科書レベル・標準レベルの問題が出題される。

 

出題全範囲について基本的な知識をしっかりと身につけることが、対策の第一歩となる。
教科書レベル、標準レベルの問題を繰り返し解いて、頻出分野を得点源にしよう。

 

理論分野では「酸塩基」「化学平衡」「緩衝溶液」がよく出題されている。
このような傾向については、過去問演習を通じて分析してほしい。

 

有機分野では「元素分析」「異性体」などが頻出である。
高分子化合物についても、幅広く問われるので、日頃からの学習が欠かせない。

 

無機分野についても、気体や元素(とそのイオン)の性質が問わせるので、ノートに整理してみよう。
標準的な問題を繰り返し解くことで、整理した知識を自分のものとしてほしい。

スコア 知識量 スピード 記述力 応用力
S A S S A

生物の傾向と対策

大問5問で試験時間70分。
選択問題・記述問題に加えて、論述も出題される。
2021年には「20字以内」が2問と「字数制限なし」が4問出された。

 

出題範囲は「生物基礎・生物」で、例年幅広い分野から出題されている。
基本的な問題が多く教科書レベルの内容が出題されると考えて良いが、中には難しい問題も混ざっている。過去問演習を通じて難問にこだわらずに解きやすい問題から解く習慣の身についていない受験生は苦戦するだろう。

 

対策としては、まずは基本知識の習得である。
教科書を熟読し、重要な事柄については自分で「まとめノート」を作成してみよう。
問題演習では難問ばかりのものには手を出さず、標準的なものを何度も解き直す。
こうした作業を通じて、本学の問題に取り組むために必要な学力を身につけることができる。
図説等に出てくる代表的な表やグラフについても、自分で描けるように練習をしてほしい。

 

計算問題については、とにかく典型問題をしっかりと解けるようにしておいて欲しい。
論述問題は、日頃からの対策が受験本番で役に立つ。
教科書に出てくる用語を自分の言葉でまとめる練習をしてみよう。

スコア 知識量 スピード 記述力 応用力
S S S S A

物理の傾向と対策

大問4題で試験時間は70分。
例年[1]は総合問題で選択式、[2][3][4]については大問3題で、試験時間は70分。

 

計算結果を回答するものがほとんどだが、論述問題が出題されることもある。
(2021年は[2]力学、2020年は[4]熱力学で出題)

 

出題範囲は「物理基礎・物理」で、力学・電磁気・熱力学から幅広く出題される。
難易度としては教科書レベル。

 

教科書の知識を確実なものとすることが、対策の第一歩である。
教科書レベルの公式については自分でまとめてみよう。
覚えた公式を実際に使えるようになるために、標準レベルの問題を何度も解く。
問題を見たら瞬時に解法を思い出せるようになるまで何度も解いて、標準問題のパターンをしっかりと覚えてほしい。

スコア 知識量 スピード 記述力 応用力
A A S A A

面接の傾向と対策

東京歯科大学の面接は、学校推薦型選抜も一般選抜も、面接官2名による個人面接になる。
学校推薦型選抜でも一般選抜でも、面接の前にアンケートを記入する。
アンケートは、事務方が使うもので合否には影響しない。
正直に答えることが何よりである。

 

面接で聞かれることとして、歯学部受験の面接では「定番」といえる「歯学部志望理由」「東京歯科大学志望理由」が重要な質問になる。
事前に、満足のいく答えを準備しておきたい。
ここでいう「満足のいく答え」「自分が満足のいく」ではなく「面接官が満足のいく」である。

 

医学部の教員である面接官が満足する答えを準備して面接に臨みたい。
「歯学部だから、こういう答えがいいだろう」という想像ではいけない。
出来れば、歯学部教員の本音が分かっている、私立歯学部受験に詳しい人に指導してもらうとよいだろう。

 

面接時間は、学校推薦型選抜も一般選抜も5分程度と短い。
だからこそ、予想される質問に対する答えはしっかりしたものにしたい。
出だしでつまづくと、挽回する時間は無い、と考えた方がよいだろう。

小論文の傾向と対策

東京歯科大学の小論文は、学校推薦型選抜、一般選抜ともに単純な小論文ではない。
東京歯科大学の小論文は、4から5問程度の設問に分かれている。
小論文の設問もあるが、それ以上に国語の要素の部分が大きい。
国語の部分は、点数化しやすいので、東京歯科大学を受験するなら「東京歯科大学の小論文対策」は欠かせない。

 

東京歯科大学の小論文での「国語」の部分は、漢字の読み書き、同音異義語、四字熟語、誤字訂正、文章整序など多岐に渡る。
対策としては、就職試験用の問題集が使いやすいだろう。
東京歯科大学を受験することが決まったら、隙間時間を使ってコツコツとやっていくとよい。

 

また、一般常識的な設問も出題される可能性がある。
SDGSなどについて問われている。
これも、就職試験用の問題集が役に立つ。
また、2020年度の学校推薦型選抜では、問題用紙に描かれた図を文章で説明する、新傾向の問題が出題された。
見慣れない問題は、最後にまわすとよいだろう。

 

学校推薦型選抜の小論文も一般選抜の小論文も、設問の最後が「小論文」の部分で、250字から300字程度の小論文が出題される。
字数が少ないので、少ない字数でまとめることに慣れておかないと上手く書けない。
学校推薦型選抜、一般選抜いずれを受験するにせよ、東京歯科大学を受験するのであれば、250字から300字程度の小論文の練習が欠かせない。
過去問を使って練習するとよいだろう。

新着 大学別入試情報

関連入試対策動画

アーカイブデータ

  • 男女比
  • 現浪比
  • 国家試験合格状況
年度 男性 男性 女性 女性
2022年 非公表 非公表 非公表 非公表
2021年 非公表 46.10% 非公表 53.90%
2020年 非公表 非公表 非公表 非公表
2019年 非公表 非公表 非公表 非公表
2018年 非公表 非公表 非公表 非公表
年度 現役 1浪 2浪 3浪以上
2022年 非公表 非公表 非公表 非公表
2021年 非公表 非公表 非公表 非公表
2020年 非公表 非公表 非公表 非公表
2019年 非公表 非公表 非公表 非公表
2018年 非公表 非公表 非公表 非公表
年度 全体 新卒
2022年 127名(94.8%) 121名(96.0%)
2021年 129名(94.2%) 126名(95.5%)
2020年 134名(96.4%) 130名(96.3%)
2019年 129名(96.3%) 122名(96.1%)
2018年 132名(95.0%) 123名(96.1%)

入試方式別詳細分析

一般選抜前期: 該当なし
一般選抜後期: 該当なし
推薦・学校推薦型選抜: 東京歯科大学 学校推薦型選抜
AO・総合型選抜: 該当なし
共通テスト利用: 該当なし
編入・その他: 該当なし

科目別詳細分析

面接・小論文詳細分析